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配信日:2024/07/01
日本福祉施設士会【DSWI】メールマガジン No.99
日本福祉施設士会【DSWI】メールマガジン No.99

令和6(2024)年7月1日
(本メールマガジンは毎月1回1日に配信しています)

【本号の内容】
〔連載〕
1) 今月のチェックリスト
 社会福祉法人としての地域貢献
2) 時事/用語解説
 介護・障害報酬改定(2)
3)会員のつぶやき
4)施設長のための業務チェックリスト(実践のポイント)取り組み紹介
〔お知らせ〕
 令和6年度第1回オンライン情報交換会・第45回全国福祉施設士セミナー 申込受付中
 
*本号本文は約3,300文字です。

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〔連載〕
1)今月のチェックリスト

「社会福祉法人としての地域貢献」

社会福祉法人に求められている地域貢献に私たちは本当の意味で応えられているのでしょうか。「地域」と一口に言葉にしても47都道府県、約1,700の自治体単位で「地域」を定義するのは非常に困難です。加えて、その地域に合った「貢献」とは何かを考え各地で実践されていることと思います。つまり「地域(特性)×貢献(手法)」という無数に存在する可能性を選択しなければなりません。全国画一的な取り組みによる地域への貢献は本質的に効果的なものとなるのかわからないのが現実ではないでしょうか。
地域は住民特性や文化、高齢化率など多種多様であり、分類自体が困難ですが、貢献という方法論についてはいくつかに分類することが可能ではないかと考え、ここでは大きく3つに分類しチェックリストとして確認していきます。第1に「参加支援」、第2に「協賛支援」、第3に「生産型支援」としました。

□参加支援ができていますか?
「参加支援」は、地域イベント等への運営に係る人員の派遣(職員)及び園児やご利用者様の参加を通じて地域へ参加することにより貢献するものです。

□協賛支援ができていますか?
「協賛支援」は、イベント等への車いすの貸し出し(物的支援)や地域の学校に向けた職業体験としての施設の解放は職業体験の趣旨に賛同し施設を活用してもらうという点で協賛支援といえると考えています。

□生産型支援ができていますか?
「生産型支援」とは、町会自治会等へ職員を派遣し運動教室を開催することや、法人施設を活用し、カラオケイベントなどを主催し地域を楽しませることをはじめ、地域活動の様子を写真に収め提供すること、動画の編集などを通して記録を提供すること等、地域に対して「価値」を提供することと考えています。

いかがでしたでしょうか。これらの分類は皆様の地域貢献のほんの一面かもしれませんが、このチェックリストを元に自法人の地域での貢献をもう一度客観的に振り返ってみていただけましたら幸いです。

(社会福祉法人白秋会 理事・特別養護老人ホーム泰山 施設長 中川 千弥 (No.3768))

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2) 時事/用語解説

「介護・障害報酬改定(2)」

1.令和6年度障害報酬改定と法人・施設経営
令和4年8月に、障害者権利条約の実施状況に関する対日審査が国連の障害者権利委員会で行われ、9月に日本政府へ勧告(総括所見)が出された。令和6年度の障害報酬改定は、総括所見で指摘された課題への対応が求められるなかで議論され、下記の3点を軸として見直しが行われた。
・地域生活を実現・継続するための支援の充実/医療と福祉の連携の推進
・障害福祉サービスの充実(障害児支援/障害者就労支援)
・処遇改善加算の一本化/各種様式の簡素化・標準化
上記の動向をふまえ、今後の法人・施設経営においては下記の点について留意されたい。
(1)意思決定支援、相談支援の充実、有資格の相談支援専門員の参画の見直し、法人・施設経営層の専門性と資格要件の研修の義務付け
(2)サービスの質の評価(事業の質の向上や適正化、対人サービスの評価、個別支援計画の内容・本人の意思決定や社会参加の状況把握)、権利侵害事案などへの第三者委員導入
(3)人材確保(賃金増額、処遇改善、報酬見直し)、利用者個人の尊厳を守るソーシャルワーク

2.令和6年度報酬改定の影響と今後の対応
このたびの介護報酬改定により、今後も下記の取り組みが進むと想定される。
(1)地域包括ケアシステムの構築
2025年を目途に、高齢者の尊厳保持と自立生活支援を目的とし、可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられるよう、地域包括ケアシステムの構築を進める。
(2)生活機能の向上を図る取り組み等
看取りへの対応強化、自立支援・重度化防止への対応、リハビリテーション・機能訓練・口腔・栄養の一体的取り組みの推進、医療と介護の連携強化

また、介護・障害に共通し、報酬改定による事業所経営への影響が想定されるところである。

なお、月刊福祉(全社協出版部)本年4月号の特集「報酬改定から見通すこれからの社会保障」も読まれることをお勧めしたい。

(広報委員 新潟県 大澤 澄男(No.1030))

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3) 会員のつぶやき

能登半島地震が発生し6か月が経ちました。多くの方々が被災され、復興にはまだまだ時間がかかりそうです。当法人も、少しでもお役に立てばと思い、石川県に職員を派遣しました。
我が三重県も、東海・東南海・南海地震がいつ発生してもおかしくない状態と言われています。東日本大震災や能登半島地震などを見ていると、突然襲ってくる大地震に対し、何をどう備えたらよいのか不安が増すばかりですが、「備えあれば憂いなし」という言葉がありますので、普段からできる限りの準備をしていきたいと考えております。

(三重県 社会福祉法人三鈴会 山野 文照(No.1006)

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4) 施設長のための業務チェックリスト(実践のポイント)取り組み紹介

本会の「施設長のための業務チェックリスト(実践のポイント)」を使用しての感想をご紹介します。
  
令和4年3月、「福祉施設長専門講座」修了後、4月より施設長への就任が決まっていたこともあり、「施設長のための業務チェックリスト(実践のポイント)」を用いて、その時点での確認を行いました。「2 社会への姿勢」と「3 組織への姿勢」が他の項目よりも低い結果が出ていました。
このたび、令和6年5月に日本福祉施設士会に正式に入会しましたので、改めて確認を行いました。前回、低い結果となっていた「2 社会への姿勢」と「3 組織への姿勢」は、他の項目と同じようなところまで改善できているとの結果が出ました。他の項目についても、前回よりも低い結果となった項目はなく、安心しました。
今後も、定期的に確認を行い、幹部職員とともに研鑽に励み、より良い施設運営に努めていきたいと考えています。

(香川県 特別養護老人ホーム 紅山荘 施設長 鎌倉契嗣 (NO.5996))

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〔お知らせ〕

・令和6年度第1回オンライン情報交換会・第45回全国福祉施設士セミナー 申込受付中
 
○令和6年度第1回オンライン情報交換会
(7月9日(火)まで申込受付中)

・日時 令和6年7月23日(火)14:00〜15:00(1時間)
・方法 Zoomミーティング
・進め方 テーマを「SNSの活用」と「働きやすい職場づくり(さらに小テーマの設定あり)」から選択し、グループに分かれて情報交換を行います。
・対象 本会会員及び会員在籍施設職員(定員30名)
・進行 本会生涯研修委員会メンバー
・参加費 無料
・申込 下記フォーム(Google)にご登録ください
https://forms.gle/xbtiFakKnvfnN8jd6
(申込いただいた方に、当日のURL等を事前にメールいたします)

○第45回全国福祉施設士セミナー
(8月9日(金)まで申込受付中)

・日程 令和6年9月12日(木)〜13日(金)
 (第1日 受付13時・開講14時/閉講17時30分
 第2日 開講9時20分/閉講12時)
・会場 SHIRAHAMA KEY TERRACE ホテル・シーモア
(和歌山県西牟婁郡白浜町)
・内容 第1日 基調報告、シンポジウム、交流会
    第2日 オンライン講義、講義等
・参加費 15,000円(資料代)
・申込 本会ホームページ「インフォメーション」掲載の本セミナーのご案内ページ「参加申込フォーム」よりお申込ください

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┏次回は8月1日発行予定

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