日本福祉施設士会【DSWI】メールマガジン No.94
令和6(2024)年2月1日
(本メールマガジンは毎月1回1日に配信しています)
【もくじ】
1) 今月のチェックリスト
:保育所・認定こども園等における人権擁護のためのセルフチェックリスト
〜「子どもを尊重する保育」のために〜 の紹介
2) 時事/用語解説
:利用者にわかりにくい外来用語が多すぎる。92号に続けて、整理し、
理解を深めたい
3) 会員リレーコラム
:利用者のネガイとホンネ
4) 「施設長のための業務チェックリスト」取り組み紹介
*本号本文は約2,400文字です。
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1) 今月のチェックリスト
「保育所・認定こども園等における人権擁護のためのセルフチェックリスト
〜『子どもを尊重する保育』のために〜 の紹介」
□チェックリストの目的を理解し活用する
皆様は子どもを尊重する保育のためにどのようなことを心がけているでしょうか。
また、子どもの人権擁護の視点から自らの保育を振り返る機会はあるでしょうか。
チェックリストは、保育の現場で働く保育士・保育教諭の皆さまが保育を行う上で
重要な「子どもを尊重する」ことや「子どもの人権擁護」についてあらためて意識
を高め、自らの保育を振り返っていただくことを目的として作成しました。自らが
意識せずに「子どもを置き去りにした保育」や「保育者の都合ですすめる保育」を
行ってないかの自己点検の機会としてチェックリストが活用され、日々保育の質の
向上につながることも期待しています。
□チェックリストのカテゴリー分けを考える
人権擁護の視点から「良くない」と考えられる関わりを大きく5つのカテゴリー
に分け、その行為がなぜ良くないのか、参照すべき「子供の権利条約(児童の権利
に関する条約)」、「保育所保育指針(解説含む)」、「幼保連携型認定こども園
教育・保育要領(解説含む)」の関連する条文等を記載しています。さらに、保育
現場における一日の流れを6つの場面に分類し、「チェック項目」と「良いかかわり
へのポイント」を並べて記載しております。
【人権擁護のためのセルフチェックリスト(全国保育士会)より引用】
(執筆:広報委員 大分県 木元 洋一郎 No.2904)
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2) 時事/用語解説
「利用者にわかりにくい外来用語が多すぎる。92号に続けて、整理し、
理解を深めたい」
3 DX Digital Transformation
デジタル技術を用いて、業務フローの改善や新たなビジネスモデルの創出だけでなく、
変化の激しいなかで競争の優位性を維持することです。デジタル技術を浸透させ人々の
生活をよりよく変更し、ビジネスの仕組みをデジタル技術により単なる変革ではなく、
価値観や枠組みを根底から覆すような改新的なイノベーションをもたらすことと定義
されます。
経済産業省が2018年から2023年まで「DXレポート」を発表しています。「2025年の
崖」が言われ、従来のアナログな作業をデジタル化して便利にすることが、福祉分野で
も経営上求められ、進めていく必要があり人材育成などの準備を進めたいところです。
わが会としても、対応する研究組織の立ち上げと運営が求められています。
(執筆:広報委員 新潟県 大澤 澄男(No.1030))
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3) 会員リレーコラム
「利用者のネガイとホンネ」
私は障害福祉サービスの生活介護事業・放課後等デイサービス事業を多機能型で運営
しているデイ雲に勤務しています。
ここ3年程コロナ禍で活発な活動が出来ていませんでした。しかし、利用者さん達から
「外出したい」「交流したい」という意見が多く聞かれます。
今年度に入り徐々にではありますが以前のような外出や交流の活動を再開しました。
外出の行事などは一か月ほど前から「楽しみにしている」「早く行きたい」などの声が
聞かれます。今年度の初めにサーカスの見学に行きました。久しぶりの外出で皆さん楽
しみにされており、観覧後は「面白かった」「また行きたい」と興奮冷めやらぬ感じで
笑顔があふれていました。
これからは高齢化も進んでいくかと思います。行事を楽しみにしている方達をいかに
安全に楽しく職員も一緒になって活動していくか、利用者さん達の最高の笑顔が見られ
るよう頑張ります。そしてその笑顔こそが仕事をしていて一番のやりがいであると思います。
(執筆:長崎県 福田 亮さん(No.5941))
→次回は、菊池 譲さん(No.5006)と佐々木 和也さん(No.5492)の予定です。
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4) 施設長のための業務チェックリスト(実践のポイント)取り組み紹介
日本福祉施設士会の「施設長のための業務チェックリスト(実践のポイント)」を使用
しての感想をご紹介します。
今回は、社会福祉法人プレマ会 特別養護老人ホームみなみ風施設長の玉城久子氏の
レポートです。
執筆の依頼を受け改めて「福祉施設士行動原則」を読み直し、その後「施設長のための
業務チェックリスト」を行いました。以前から自分自身の弱点は理解していましたが、
チェックリストの結果、これまで感じていたもの以上に弱点を痛感させられました。
特に、経営・管理に対してのポイントは低く、課題が多くあります。施設長に就任して
7年目ですが、いかにこれまで振り返りを行っていなかったかが分かりました。
元旦に発生した能登半島地震の報道を毎日目にするたびに、特別養護老人ホームの
施設長として何もできない不甲斐なさがあり、行動原則の姿勢が不足していると感じます。
この地震をきっかけに、今後はセルフチェックを定期的に行い、特に【4.管理者としての
自身】の振返りをすることを習慣づけていきたいと思います。自己成長と信頼を積み上げるために。
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┏次回は3月1日発行予定
発 行:全国社会福祉協議会
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