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配信日:2024/01/01
日本福祉施設士会【DSWI】メールマガジン No.93
日本福祉施設士会【DSWI】メールマガジン No.93

令和6(2024)年1月1日
(本メールマガジンは毎月1回1日に配信しています)

【もくじ】
1) 今月のチェックリスト
:(障害者福祉)口腔衛生管理加算の注意点
2) 時事/用語解説
 :令和6年を迎えての期待とわが福祉施設士会
3) 会員リレーコラム
 :ICT・ロボット機器を導入して思うこと
4)「施設長のための業務チェックリスト」取り組み紹介(新コーナー)
5)第35回関東甲信越静ブロックセミナーの開催
  
*本号本文は約3,030文字です。

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1) 今月のチェックリスト

 「(障害者福祉)口腔衛生管理加算の注意点」

 口腔ケアは、虫歯・歯周病などの口腔疾患の予防や口腔機能・嚥下機能の向上による
誤嚥性肺炎の予防につながり、何より、障害者の栄養改善と健康維持によるQOLの向上
にとっても必要な支援となっています。
 日常的な口腔ケアに取り組む支援現場が多い一方で、障害特性などにより十分な効果
が得られないと苦慮されていることも多いと思います。そのような場合には、専門的な
ケアや歯科医師や歯科衛生士などの支援・助言によるケアを定期的に行うことも考えて
いく必要があります。
 障害者支援施設では、口腔衛生管理体制加算のほか、歯科師又は歯科医師の指示を受
けた歯科衛生士が、職員に口腔ケアに係る技術的助言を行った場合等の加算として
「口腔衛生管理加算」があり、こういった加算、仕組みを活用することも考えられます。
口腔衛生管理体制加算を活用するうえでは、以下の点に留意が必要です。

 口腔衛生管理加算で行う口腔ケアは月2回以上行なうと算定出来ます。医療の訪問歯科
衛生指導料でその方を口腔ケアする場合は、1か月のうちに3回行なうと、口腔衛生管理
加算を算定出来なくなるので注意が必要です。

口腔衛生管理加算 月2回、 訪問歯科衛生指導料 月2回 →合計月4回

口腔衛生管理加算での口腔ケアを3回行なった場合は、訪問歯科衛生指導料での口腔ケアは
月1回になります。

訪問歯科との月に何回口腔ケアするかの調整が重要です。

(執筆:広報委員 岐阜県 豊田雅孝 No.3381)

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2) 時事/用語解説

 「令和6年を迎えての期待とわが福祉施設士会」

 新年あけましておめでとうございます。
 令和6年を迎えるにあたり、誕生から人生の終末まで、各分野のwell-beingを広く対象とする
多様な分野をカバーし、全社協法人振興部に事務局を置く専門職団体として構成するわが
日本福祉施設士会の重要性はますます大きいものがあると思います。
 新しい年の始めに発展的思考と行動で、以下のことをすすめていこうではないかと思って
います。人生百年時代を迎え、第二次世界大戦で亡くなられた方々を思い、沖縄、広島、長崎
の戦禍を教訓とする「あすを晴れた日に」を願ってやまない未来を思います。
少し重すぎた提案でしょうか。

・福祉的援助を必要とする一部の人たちからwell-being(健康)を求めてすべての国民を対象
とする拡大へと発展する。
・少子高齢化による会の衰退から施設長対象の会からサービス事業責任者を含む中間管理者
までを含む会へと発展させる道をとっていく。
・施設長専門職から地域コーディネーターとして多職種を連携させていく専門職団体へと
すすめていく。
・誕生から人生の終末までと多様な福祉分野を専門性と実践経験の団体としてバランスの
とれた社会保障の提言をしていく。
・新しい専門職団体として人材育成、研修強化などをめざしていく。
・全社協法人振興部に事務局を置く意味をあらためて検討し、新たな展開を探っていく。

(執筆:広報委員 新潟県 大澤 澄男(No.1030))

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3) 会員リレーコラム

「ICT・ロボット機器を導入して思うこと」

 当法人の特別養護老人ホームにICT・ロボット機器を導入して2年経過しました。導入時には
補助金を駆使しながら資金を調達し、同時に介護職員への説明に追われる日々でした。機器は、
インカムと見守りセンサーです。インカムに関しては同時に複数人で会話ができるという優れ
もので、簡単なミーティングはインカムを通して行うことができるほどです。見守りセンサー
は各ベッドにセンサーを設置しモニターとアラームで入居者の状況を把握できるもので、
設置することにより職員配置を減らすことができました。職員が充足しない状況で、センサー
が人の代わりに見守りをする時代がきたなと感じました。
 しかしながら、導入時はかなり大変でした。「操作方法がわからない」から始まり、「わから
ないから、使用していない」という状況でした。手順書を作成するなど根気強く操作方法を
指導したおかげで、今では機器がなくてはならないものとなりました。
 そして今、管理者として私が思うこと。センサーが見守りをしてくれるので居室をラウンド
する職員の姿を見る機会がほとんどなくなった、インカムを使用するようになり職員の顔・表情
を見ながらの会話が減った、突然電力が途絶えた時はどうなるのか。介護職員の業務効率化・
負担軽減のために機器を導入しましたが、人間味のある暖かいサービスを提供できているの
だろうか、機器の要となる電力のメンテナンスや管理はできているだろうか、日々悩ましい。

(執筆:京都府 中川 晶勝さん(No.6051))

→次回は、菊池 譲さん(No.5006)の予定です。

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4) 施設長のための業務チェックリスト(実践のポイント)取り組み紹介(新コーナー)

 今号より、日本福祉施設士会の「施設長のための業務チェックリスト(実践のポイント)」
を使用しての感想をご紹介することとしました。
 今回は、社会福祉法人秀孝会 有智の郷 施設長 岩崎哲也氏のレポートです。

 施設長に就任し3年目を迎えます。施設長業務とはとても幅が広く具体的な目標を明確に
できず模索しながら業務にあたっていましたが、今回このチェックリストを通し福祉施設長
として何を求められているか、実践しないといけないのかを改めて学ぶことができました。
 福祉施設長がとるべき姿勢と行動が明記された福祉施設士行動原則(6つの姿勢と12の行動)
には施設長としてのあるべき姿が具体的に明記されており、自分自身の行動、姿勢と照らし
合わせ本来の施設長としてのあるべき姿について見直す機会となりました。
 また、社会福祉情勢が大きく変化する中でサービス提供の質はもちろん、施設運営の整備、
組織体制の強化、地域ニーズの把握と課題等、福祉施設長が果たす役割は多岐にわたります。
そのような状況の中で、チェックリストでの振り返りと、自分自身の強み、弱みを分析・
把握し今一度、福祉施設長としての質の向上、組織力の向上に繋げていきたいと思います。

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5) 第35回関東甲信越静ブロックセミナーの開催

 令和6年2月8日(木)〜9日(金)、シャトレーゼホテル談露館(山梨県甲府市)にて、
第35回関東甲信越静ブロックセミナーが開催されます(集合のみ開催)。テーマは
「挑戦と創造〜山梨県から発信する新しい福祉の可能性〜」です。参加申し込みは下記
インターネットサイトよりご登録ができます(トップページのお知らせ、をご覧ください)。
多くのご参加をお待ちしております。

http://yamanashikotsu.co.jp

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◇メールマガジンバックナンバーは以下に掲載しています。
http://sv6.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=S604763

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┏次回は2月1日発行予定
発 行:全国社会福祉協議会
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