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配信日:2023/03/01
日本福祉施設士会【DSWI】メールマガジン No.83
日本福祉施設士会【DSWI】メールマガジン No.83
令和5(2023)年3月1日
(本メールマガジンは毎月1回1日に配信しています)

【もくじ】
1) 今月のチェックリスト
 :細かい計画と確認作業の実践
2) 時事/用語解説
 :医療・介護分野でのDXの可能性を求めて(後編)
3) 会員リレーコラム
 :春を待ち焦がれて

*本号本文は約2,250文字です。

▼―――――――――
1) 今月のチェックリスト
 「細かい計画と確認作業の実践」

 □安全で良質なサービスを継続的かつ安定的に提供していますか

 □新たな課題に挑戦していますか

【解説】
 2020年春〜2023年現在、新型コロナウイルス感染症と戦う日々が続いていますが、ようや
く共存できるようになりました。パンデミック事態でも、新しい福祉サービスのあり方を模索
して乗り越えてきました。
 こうしたなか、当施設での、日本福祉施設士会「福祉施設士行動原則」のうち、行動1と行
動6の実践を述べたいと思います。

 行動1 良質なサービスを継続的かつ安全的に提供するために、感染症に関する対策としての
マニュアルチェックリスト(体温・体調)は、生活のなかに浸透してきています。そして当施
設では環境点検チェックリスト表を作成し、日々担当者が業務終了後に確認しています。

 行動6 新たな課題として、SDGsの内容を理解し自施設の実践と関連付けています。今後電
力不足と戦うことになりますので、職員間で話し合い、調査して、節電計画を作成しています。
職員全員で利用者に説明して周知徹底声掛け運動することで、利用者同士で仲間意識が生まれ
てきました。

 社会の変化に常に目を向けて迅速に課題解決に取り組むことがサービス向上につながります。
それが施設長の役割だと、福祉施設士としての実践を積み重ねるなかで、昨今特に感じています。

(執筆:栃木県 辻元 るみ子 No.5693)

▼―――――――――
2) 時事/用語解説
 「医療・介護分野でのDXの可能性を求めて」(後編)

 介護DXとは AI、IoT、ロボットなどの最新のテクノロジーを駆使し、介護サービスの質の向
上をめざすことです。その障壁となる課題は、(1)IT投資のコストがかかる。(2)現場のIT人材が不
足し、DX推進するキーマンがいない。(3)情報漏洩のリスクが高まる。
 介護DXを推進する理由は「2025年問題」への対応が必要なこと。団塊の世代が後期高齢者と
なり、高齢者3,657万人、要介護者18.1%の2,179万人、しかも医療と介護の双方を必要とする人
たちの増加で、医療・看護も介護も連携し変わらざるをえなくなります。介護福祉士には近接領
域までの知識と理解が求められます。
 介護DXに取り組み、介護現場の新しい課題に向けた解決が必要です。データやデジタル技術を
積極的に取り入れ、介護DXに着手することが求められているのです。成功事例を持つところを紹
介し合って学び合いを進めたいところです。新しい時代に適応したサービスの開発、人材育成、
業務効率化、人件費削減、サービス向上のメリットを生かしたいものです。
 介護DXの業務効率化として、
・介護記録のペーパーレス化・オンライン化。
・ケアプラン作成のAI補助、提供までのリードタイムの短縮。
・見守りセンサー活用による見回り回数の削減。
・システム画面で健康状態の一元管理。
が挙げられていますが、ある大病院外来の電子カルテ導入の時、患者の声として「先生、コンピュー
ターの方ばかり見ていないで、もっと患者の方を見てください」ということがありました。
 介護DXにあたり、利用者観察力の低下、記録する力の弱まり、記録やケアプラン作成のパターン
導入、見守りや利用者との人間的ぬくもり、健康状態把握の遅れや気付き不足などが懸念されます。
対人関係の大切さを忘れないように、十分気を付けていかなければならないと考えます。

(執筆:新潟県 大澤澄男(No.1030))

▼―――――――――
3) 会員リレーコラム
 「春を待ち焦がれて」

  埼玉県 鈴木 市郎さん(No.5236)

 1998年に身体障害者療護施設開所後よりありました「地域交流スペース」は、長い間活用が定
まらない状況でした。そのような中で町の老人福祉センターである「ふれあいセンター」の移転
先として町役場より打診があり、2016年10月にふれあいセンターが移転して来ました。
 今までは施設利用者およびその関係者、それと職員が中心の敷地内の人の流れでしたが、地域
の高齢者が来ることにより雰囲気が少しずつ変化してきました。お祭りや大掃除を通じて交流が
増え、たくさんの方と交流を重ねることで地域との絆を実感することができました。特に印象深
いのは、数多くのボランティアの方がお祭りや大掃除に参加していただいたことや、なかなか手
がつけられなかった花壇をきれいにして、花を植えていただいたことです。特に花壇は日常の手
入れもしていただけるので、きれいな花壇が常にあり、施設の雰囲気が明るくなりました。
 最近はコロナ禍の影響もあり交流は自粛気味です。春にはコロナ禍の対応も変わり、多くの方
がコロナ禍前の日常が戻ることを期待していると思います。徐々に自粛していた交流を再開し、
今までに築いた絆を取り戻すことを願うばかりです。

→次回は 埼玉県 川田 功二さん(No.3490)の予定です。

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