八木書店出版物メールニュース 2017年10月31日号〔29号〕
|
このメールは、イベント情報や、コラム、八木書店出版物の刊行案内、『日本古書通信』の案内などを定期的にお届けいたします。小社メールニュースにご登録いただいた方、および以前名刺を交換させていただいた方、小社書籍をご購入いただいた方などにお送りいたします。
以後、メールニュースの送付を希望されない方は、お手数ですが下記リンクより登録の解除をお願い申上げます。
登録解除はこちらから。
バックナンバーはこちら。
|
|
展覧会開催中!【2期11/6まで】 天理参考館特別展 「天理図書館
古典の至宝」
|
【会期】2017年9月16日〜11月27日
(1期9/16〜10/9〔終了〕・2期10/11〜11/6・3期11/8〜11/27)
【概要】新天理図書館善本叢書に収録される原本から、重要文化財『古事記』(道果本)や国宝『日本書紀』(乾元本)などの国史古記録、国宝『類聚名義抄』(観智院本)などの古辞書、『源氏物語』(池田本)や室町時代末から江戸初期にかけての奈良絵本、西鶴・芭蕉・蕪村の自筆資料など、国宝3点・重要文化財10点を含む古典籍70余点を3期に分けて展示します。
|
|
|
|
|
【関連講演会】11月4日(土) 小社会長八木壮一の講演開催 『中山正善二代真柱様と善本収集・ その利用』
|
天理大学創設者50年祭記念 天理大学ホームカミングデーにて、記念講演が開催され、小社会長八木壮一も講演をいたします。どなたでも参加申し込みいただけますので、是非お越しください。
詳細は、天理大学サイトにてご確認ください。
|
|
|
|
|
『2017-2018年度 八木書店出版 図書目録』できあがりました!
|
八木書店『出版古書目録
二〇一七〜二〇一八年度』が刊行されました。ご好評の「八木書店出版物の資料年表」も更新いたしました。
お求めの方には無料で差し上げております。
小社までお名前、ご住所、電話番号を明記の上、本メールに返信ください。
|
|
|
|
|
今月ご紹介する作家は、泉鏡花・寺田寅彦・武島羽衣の3名です。
●泉鏡花(いずみ きょうか)
明治6年11月4日(一八七三)生 昭和14年9月7日(一九三九)没
小説家。本名鏡太郎。石川県金沢市下新町生。紅葉門下たらんと上京し、玄関番として小説修行に励む。明治大正昭和を通じて、文壇の流行と一定の距離を置き、ひたすら唯美的主情的世界を描いた作家である。代表作として「高野聖」「歌行燈」等。
●武島羽衣(たけしま はごろも)
明治5年11月2日(一八七二)生 昭和42年2月3日(一九六七)没
歌人、国文学者。東京府東京市日本橋区生。本名又次郎。東京帝国大学文科大学卒。のち大学院に進む。豊かな古典教養に基づいた美文をもって知られ、滝廉太郎作曲の「花」の詩は有名。日本女子大学・聖心女子大学・実践女子大学等で国文学を講じ、女子教育に尽力した。
●寺田寅彦(てらだ とらひこ)
明治11年11月28日(一八七八)生 昭和10年12月31日(一九三五)没
物理学者、随筆家。東京麹町区平河町生。筆名吉村冬彦、寅日子、牛頓、藪柑子等。東京帝国大学理科大学卒。物理学者として活躍するかたわら、夏目漱石に師事。最古参の弟子、あるいは対等に近い友人であったと目される。その影響を強く受け、科学と文学を融合させた多くの随筆を残した。代表作として「冬彦集」「藪柑子集」「万華鏡」等。
|
|
|
|
|
【立正大学・古書資料館の世界 2回】(小此木敏明)
「第1回で土屋鳳洲について触れた際、河口慧海(えかい)の少年期の師、という紹介の仕方をした。河口慧海は近代の仏教学者で、最初にチベットに入国した日本人としても知名度が高い。そのため、鳳洲を慧海の師として紹介したのだが、慧海の名前が思い浮かんだのには別の理由がある。
実は、立正大学品川図書館には河口慧海の旧蔵書が所蔵されている。慧海の旧蔵書は、東京大学・大正大学・東洋文庫(公益財団法人)などに点在しているが、近年、庄司史生氏によって立正大学にも所蔵があることが公にされた。[…]」
|
|
|
|
|
【紙魚の昔がたり15】
「(反町) その話をモ少しして下さいな。子規庵の本をあなたが引出したことは、明治物の市場では、特筆すべき大きな事件ですから。どういう経路で……。
(八木) 御承知の通り、根岸の子規庵は戦災でやられて、焼けてしまいました。ですが庭に土蔵がございまして、中に入れてあった原稿類は、幸いに全部無事に助かったわけです。で、焼け跡に仮りの家をバラックで建てたんですが、何とかして庵を復興したい。しかし、「先立つもの」がない。その時分のことですから、子規門下の有力のみなさんにお願いするといっても、金は集まらない。やむを得ず、蔵書の一部分を処分して、その金で再建しようという、子規庵継承者の寒川鼠骨さんのご意向でしてね。私は寒川さんとは前から若干親しくしていただいておりました。[…]」
|
|
|
|
|
【10月24日刊】
新天理図書館善本叢書 第12巻 世俗諺文 作文大躰〔第2期3回配本〕
|
『世俗諺文』は唯一伝存する現存最古の俗諺集成。『三宝絵』『口遊』の撰者源為憲(―一〇一一)が、藤原道長の長子頼通のために撰述、寛弘四年(一〇〇七)成立。当時流布した俗諺・成句を集め、その出典を示し、「今案」や「私云」として自らの説を付記する。所収本は東寺観智院に伝来した鎌倉時代初期の写本で、上巻一軸に二百二十一章を収め、本文とほぼ同時代と思われる別筆の校異訂正を施している。
『作文大躰』は作文や句法の実例を示した詩文作法書。『中右記』で知られる藤原宗忠(一〇六二―一一四一)等の編になる詩文作法書。平安時代中期の成立とされるが、室町時代末期頃まで幾度か増補改編された。『作文大躰』諸本の源流に位置するもので、成立時の古態を留めており資料的価値は高い。
天理大学附属天理図書館編 〔解題〕後藤昭雄(大阪大学名誉教授)〔訓点解説〕山本真吾(白百合女子大学教授)本体30,000円+税
|
|
|
|
|
古墳から飛鳥時代に、地方支配の中核を担った国造制と部民制に注目し、大和王権による列島支配の実態を、15本の論考と3本のコラムで解明。史料編として、部民制・伴造制の文献目録・関連史料集を付す。
篠川賢・大川原竜一・鈴木正信編著 本体10,000円+税
|
|
|
|
|
【12月15日刊予定】 〔高精細カラー版〕 熱田本
日本書紀(全3冊)
|
日本書紀全30巻のうち冒頭15巻(巻11欠)所収、うち7巻が最古。墨朱濃淡・料紙の質感等、原本の様態を精緻に再現。書誌・訓点・和歌・料紙など、原本調査をふまえた多角的な視点からの解説を収録。原本の実像に迫る。
熱田神宮編/荊木美行・遠藤慶太・木田章義・大槻信・渡辺滋・野村辰美・福井款彦
解説 揃本体120,000円+税〔分売可〕
【フルカラー8頁の詳細な内容見本が出来あがりました】
実際の仕上がり・サイズ・用紙で印刷した本文見本にくわえ、解説執筆者が語るみどころ、製作工程の図解など、見所満載です。
無料で送付いたしますので、小社までお名前、ご住所、電話番号を明記の上、本メールに返信ください。
*webでご覧になれます(PDFファイル・約2メガ)。 https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/c9784840622165.pdf
|
|
|
|
|
高精細オールカラー版
新天理図書館善本叢書(全5期36巻)
|
|
|
|
|
沖縄・末吉麦門冬の俳句【日本古書通信 編集長だより22】
|
「昨年本誌8月号に、沖縄の新城栄徳さんが「バジルホール来琉200周年 来琉記を平和のサチバイ(先駆)に」をご寄稿下さった折、新城さんのお仕事の中に、明治大正期の沖縄のジャーナリストで俳人でもあった末吉麦門冬(1885〜1924)に関するものがあるのを知った。新城さんが編集発行する「琉文手帖」2号(1984)が『文人・末吉麦門冬−没後60年』で、麦門冬のアルバムと文章が掲載され、巻末には琉球大学の伊佐眞一氏による解説と、著作目録が収められている。文庫判60頁のいわばパンフレットで、収録されたのは麦門冬の文藻の極々一部であり、俳句作品は、表紙裏に不鮮明な麦門冬の写真にかぶせるように、第一回子規忌句会の折の「糸瓜忌や叱咤に洩れし人ばかり」(明治41年9月)と、碧梧桐風の文字で書かれた短冊「松山うれしと登りつめ海を見た里」が扉に紹介されたのみであった。[…]」
https://company.books-yagi.co.jp/archives/4092
日本古書通信 11月15日発売 定価720円(送料78円)
ご注文は本メールにご返信ください
|
|
|
|
|
|
| | | | |