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配信日:2019/11/27
新刊『日本高麗関係史』が朝日新聞に紹介
八木書店出版物メールニュース 2019年11月27日号〔第52号〕

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========================イベント・ニュース=========================

■11月20日朝日新聞夕刊に紹介
近藤剛著『日本高麗関係史』が紹介されました。

隣国・高麗との関係、わずかな史料から導く 研究書刊行:朝日新聞デジタル
(全文を読むには登録が必要です・無料)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14264492.html


◇10月25日刊行 近藤剛著『日本高麗関係史』
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2209


◇著者の書下ろしコラム:日本と高麗の関係を探る旅と出会い(コラムページ)
https://company.books-yagi.co.jp/archives/5939

◇試し読み 序章、および索引(PDFファイル)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/d9784840622332.pdf

◇要旨【日本語・ハングル】(コラムページ)
https://company.books-yagi.co.jp/archives/5983


■【学会出展】秋の学会・出展情報
https://company.books-yagi.co.jp/archives/news/5734

八木書店は下記の日程で学会に出展予定です。

書籍の展示販売のほか、近刊書の内容見本などを多数ご用意しております。
学会にお越しの際には、お気軽にお立ち寄りください。


【11月30日(土)・12月1日(日)】

・日本漢字学会(於:東京大学駒場キャンパス 21KOMCEE East)
学会詳細:https://jsccc.org/convention/detail/3/


■高精細カラー版複製 その特長とこだわりをマンガで解説

活字ではわからない原本の情報を、最新技術で正確に再現する八木書店の高精細カラー版。
その特長を、新進気鋭のマンガ家、永美太郎氏書下ろしの作画により解説します。

高精細カラー版はどのように作られているのか。
影印本とデジタルアーカイブの違い。

文字資料を扱うあらゆる分野の研究者はもちろん、大学生、図書館司書の方など、人文学にかかわる皆さまにお届けいたします。

詳細はこちら
https://company.books-yagi.co.jp/archives/news/5808


==========================新着コラム==========================

■日本と高麗の関係を探る旅と出会い(開成中学校・高等学校教諭 近藤 剛)

「「こんな幸運に巡り合うことがあるなんて!」
九州国立博物館の収蔵庫内で、私は興奮を抑えきれずにいた。2017年に当館の所蔵となった鎌倉時代のものと考えられる古筆切「嘉禄三年高麗国牒状写断簡及按文」(以下「高麗国牒状写断簡」と称す)の冒頭一行目に衝撃を受け、次行以降に広がる未知の文言に目を奪われてしまったのである。現物の写真は、この度刊行する『日本高麗関係史』のカバーにカラー写真で掲載し(左図)、本文中にモノクロ写真で掲載している。…」

(つづきはこちら)https://company.books-yagi.co.jp/archives/5939


■近藤剛著『日本高麗関係史』要旨(日本語・ハングル)

「著者は、卒業論文以来、日本と高麗との関係史について研究を進めてきた。この間、大韓民国高麗大学校への交換留学を実施し、韓国における研究についても可能な限り学び、本書を執筆した。
その上で、日本高麗関係史研究の課題として、次の4点を挙げたい。…」

(つづきはこちら)https://company.books-yagi.co.jp/archives/5983


■宋版「論語」と外国為替
村口半次郎【洒竹文庫及び和田維四郎氏8】

村口 それから文求堂さんの宋版の「論語」。これでは私は和田さんに叱られたのでなく、岩崎さんから叱られた。これは文求堂が悪いのではなく、私はその品物を聞いただけで見てないから無理もないのです。

事の起こりは「今度北京で『論語』の注疏のいいのを見て来たが、四千円というので、買い切れずに帰った」という話であったから、すぐにそのままを岩崎家に話をすると「『論語』ならよいから買ったらよいだろう」という話で、文求氏へお頼み申し文求氏が取り寄せてくれた。

値を見ると大変である。その当時銀が高くて日本の一円があっちの六十八銭か七十銭にしか通用しない。私は知らないから四千円と言ったが、日本の金にすると六千幾ら払わにゃならぬ。その時岩崎さんが「宋版を支那から買うような者は、銀の相場位、覚えんければいけない」とあの温厚な岩崎さんに言われました。それから銅版の揃ったもので高いものだったが……」

(つづきはこちら)https://company.books-yagi.co.jp/archives/5530


===========================新刊・近刊案内============================


【11月25日刊行】史料纂集古記録編 第205回配本 楽只堂年録8(全10冊予定)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2213
宮川葉子校訂
本体14,000円+税
徳川第5代将軍綱吉の側用人、柳沢吉保の公用日記!
〔収録〕宝永4年(1707)9月〜宝永5年(1708)12月


【11月25日刊行】尊経閣善本影印集成68 実躬卿記2〔第九輯 鎌倉室町古記録〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2189
前田育徳会尊経閣文庫編〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康
本体36,000円+税
文書・暦・歌合など、様々な紙背を利用して書かれた自筆日記

鎌倉時代後期の公家、権大納言藤原(正親町三条)実躬(一二六四〜?)の日記。弘安六年正月〜延慶元年(一二八三〜一三〇八)正月までの自筆日記が現存する。亀山・後深草・後宇多院等による院政の時期に、廷臣として活躍する実躬の行動が記述されている重要史料。紙背にも文書・具注暦・仮名暦・歌合など多彩な記述を含む。
「実躬卿記」二〔所収〕永仁元年〜嘉元元年(1293〜1303)


【10月25日刊行】日本高麗関係史
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2209
近藤剛著
本体9,800円+税
日本と高麗の関係を解明した初めての総合研究
正式な通交関係になかった日本と高麗を中心に、契丹(遼)・金との国際関係をも含んだ
東アジア全体から俯瞰。韓国の最新研究や韓国の金石文等の成果もふまえ検証


【10月24日刊行】新天理図書館善本叢書28 奈良絵本集6
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/510
天理大学附属天理図書館編
本体33,000円+税
伝本の稀な室町末期から江戸極初期までの逸品に加え、多彩な作品群の中から優品24点を精選し全8巻に収録。高精細カラー版により、微細な色遣いが一目瞭然に!
収録書目
[1]しづか(室町末期写、一冊) 〔解題〕恋田知子
[2]まんぢうのさうし(江戸初期写、二冊) 〔解題〕恋田知子
[3]花鳥風月物語(室町末期写、一冊) 〔解題〕石川透


【12月15日刊行予定】近世演劇の享受と出版
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2203
大橋正叔著
本体11,000円+税
本書収録の「浄瑠璃史における貞享二年」では新たな視座で従来説を覆す論を展開。
基本文献を捉え直した刺激的論文を多数収録。


【好評既刊 6月10日刊行】近松浄瑠璃の成立
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2202
大橋正叔著
本体11,000円+税
天理大学附属天理図書館の豊富な蔵書に接した著者が浄瑠璃本の出版過程に於ける近松の関わりから、座付き作者としての近松論を構築。


【速報 2020年2月刊行予定】リオ・デ・ジャネイロ国立図書館蔵 日葡辞書
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2211
エリザ・タシロ/白井純編
本体予価60,000円+税
2018年、中南米大陸ブラジルで初めて発見された
日本のキリシタン版辞書を、高精細・原寸カラー版で初公開!
400年前の日本・ポルトガルの言語を知る最重要資料


◆その他の新刊はこちら
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books?categ=10000


==================日本古書通信だより(2019年11月)=================


■「日本古書通信」11月号(84巻11号)11月13日発売 定価750円(送料79円)
https://company.books-yagi.co.jp/archives/news/6021
※消費増税により定価、送料が変わりました。

柳原暁子 「E・A・ポーと松本清張」
中尾 務 「土井虎賀寿への反駁、その後 富士正晴調査余滴」
石川 透 「奈良絵本・絵巻の研究と収集2「ガリヴァー旅行記」と「御曹司島渡」」
竹内栄美子「堀田善衛『時間』『夜の森』のこと」
真田幸治 「小村雪岱装幀本目録2」
福田 博 「和書蒐集夢現幻譚94『殺生石後日談』」
岡崎武志 「昨日も今日も古本さんぽ109 武蔵境「おへそ書房」」
出久根達郎「本卦還りの本と卦151 小冊子」
その他


「ガリヴァー旅行記」と「御曹司島渡」(石川透)より
『ガリヴァー旅行記』とよく似た話が日本に存在している。それは、御伽草子に属する『御曹司島渡(おんぞうししまわたり)』という作品で、源義経が兵法書を求めてさまざまな島を訪れるという話である。その『御曹司島渡』には、こびとの島や馬人の島が登場し、『ガリヴァー旅行記』と共通するのである。おそらく『御曹司島渡』を知っている人であるならば、必ず『ガリヴァー旅行記』と似た話であることに気付くはずである。物語の成立年代が『御曹司島渡』の方が百年以上も古いのだが、さすがに日本の作品が影響を与えたとは言えずに、どこの国でも同じような話が古くから作られているのだな、と私も考えていた。

しかしながら、作者スイフトの研究をしている慶應義塾大学教授原田範行氏から、スイフトが当時のイギリスにおいて、駐オランダイギリス大使の秘書をしていること、『ガリヴァー旅行記』は『御曹司島渡』の影響を受けている可能性があることを知り、あらためて考察し直してみたのである。

11月号 11月13日発売 定価750円(送料79円)


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八木書店メールニュース 2019/11/27〔第52号〕
発行:(株)八木書店 古書出版部 https://catalogue.books-yagi.co.jp/
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