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配信日:2018/03/30
『源氏物語』2種(池田本・定家本 行幸)が重文に同時指定/国宝『類聚名義抄 観智院本』高精細原寸カラー版 他
八木書店出版物メールニュース 2018年3月30日号〔第35号〕

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========================イベント・ニュース=========================

■国宝『類聚名義抄 観智院本』高精細原寸カラー版、三つの特長

あらゆる分野の日本文化研究に必須、32,000語収録の大辞典。
仏・法・僧の全3巻を本年4月・8月・10月に刊行、唯一無二の完本を机上におくがごとくに活用できます。既存の複製での隔靴掻痒感を払拭する決定版を是非お備えください。

三つの特長を下記サイトで紹介しております。
https://company.books-yagi.co.jp/archives/news/4524

『類聚名義抄』詳細パンフレットはこちらから。
https://company.books-yagi.co.jp/wp-content/uploads/2018/03/21c1cab597bf60421f55cdd9107c7466-1.pdf


■小社刊行の『源氏物語』2種(池田本・定家本 行幸)が重要文化財に同時指定
https://company.books-yagi.co.jp/archives/news/4514

3月9日、小社で影印(写真複製)刊行の『源氏物語』2種について、国指定の重要文化財に指定されることが文化庁より発表されました。原本は「平成30年新指定国宝・重要文化財」展に出品されます。
会場:東京国立博物館本館
会期:4月17日(火)〜5月6日(日)

□文化庁サイト(報道発表資料・PDFファイル) リンクはこちら
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/__icsFiles/afieldfile/2018/03/09/a1402236_01_1.pdf

□報道発表資料 PDFファイル27頁より引用
「1 源氏物語行幸一帖 げんじものがたり みゆき
【所有者】国(文化庁保管)
【大きさ】縦22.6cm 横14.1cm
本帖は『源氏物語』54巻のうちの「行幸」巻の一帖で,藤原定家(1162〜1241)の監督の下に書写された原本に当たる。『源氏物語』の現存最古写本のひとつであり,巻末には定家の注釈である奥入がある。(鎌倉時代)」

□報道発表資料 PDFファイル28頁より引用
「1 源氏物語(池田本) 四十九帖 げんじものがたりいけだぼん
【所有者】学校法人天理大学(奈良県天理市杣之内町1050)
【大きさ】おおむね縦16.3cm 横15.7cm
本書は鎌倉時代後期の成立となる,藤原定家監督本系の『源氏物語』の写本である。内容は源氏54巻のうちの52巻(49 帖)であり,このうち48巻が成立当初のものである。奥入のある鎌倉時代写本として,これだけ多くの巻が残されている写本は他にはなく,『源氏物語』研究上,大変貴重なものであるため,重要文化財に指定する。(鎌倉時代)」

□源氏物語 池田本
新天理図書館善本叢書第3期 源氏物語 全10巻セット(既刊9冊、本年6月完結予定)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/493

□定家本 源氏物語 行幸・早蕨(本年1月刊行、好評発売中)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2145


==========================新着コラム==========================

■瀬石の「道草」の自筆原稿【紙魚の昔がたり20】

「(八木) あの方(勝本清一郎氏)が言っておられたことですが、若い時は活字だとか肉筆の原稿を集めていたけれど、年をとって目が悪くなってくると、絵の方に移っていく。最後には陶器へいく。触覚で追求するようになったから、おれもこれで終わりだってことを言っておられました。
 これもどなたから買ったのか忘れましたが、朝日新聞の関係の方から、夏目漱石の『道草』の原稿の揃いを買いました。これは、当時のお金で二万五千円で中山正善さんに買って頂きました。
 (反町) 誰から買ったのかわかりませんか。
 (八木) 覚えていないんです。朝日新聞の関係の方だったと思います。銀座へ行って買ったんですが、そのお家の記憶はあるんだけれども、名前がわからない。…」
(続きを読む)https://company.books-yagi.co.jp/archives/1160


===========================新刊・関連書案内============================

【2月24日刊】
新天理図書館善本叢書21 源氏物語 池田本 9
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/502
天理大学附属天理図書館編
本体34,000円+税


【2月26日刊】
尊経閣善本影印集成61 小右記6〔第八輯 平安古記録〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/201
前田育徳会尊経閣文庫編
本体33,000円+税


【2月27日刊】
史料纂集古記録編 第195回配本 源敬様御代御記録3(全4冊予定)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2176
(公財)徳川黎明会 徳川林政史研究所編/深井雅海・川島孝一・藤田英昭校訂
本体15,000円+税


【3月20日刊】
日本操り人形史 形態変遷・操法技術史〔オンデマンド版〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2178
加納克己著
本体50,000円+税


【3月31日刊】
近代歌舞伎年表 名古屋篇12 大正10年〜大正11年
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/97
国立劇場近代歌舞伎年表編纂室
本体19,000円+税


【4月24日刊予定】
新天理図書館善本叢書 第9巻 類聚名義抄 観智院本1 仏〔第2期4回配本〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/484
天理大学附属天理図書館編
本体45,000円+税


【4月30日刊予定】
日本書紀の誕生―編纂と受容の歴史―
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2174
遠藤慶太・河内春人・関根淳・細井浩志編
本体4,800円+税
日本最初の「正史」はどのように編纂され、読み継がれたのか。
最新の研究成果をふまえ、多彩な分野の研究者21名が日本書紀を読む前に知らなくてはならない事項を書き下ろし。
主要写本のカラー口絵・文献目録・関連史料集・写本一覧など付録満載。
詳細目次はWebにあります。


【1月25日刊】
定家本 源氏物語 行幸・早蕨
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2145
藤本孝一編・解題
本体28,000円+税
詳細不明だった定家本二帖の全貌を、高精細原寸カラー版で初公開。
収録原本は、『行幸』(国所蔵・文化庁保管/重要文化財)、『早蕨』(個人蔵/重要文化財)。影印本文に加え、詳細な解題を収載する。


【12月15日刊】
〔高精細カラー版〕熱田本 日本書紀(全3冊)〔重要文化財〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2135
熱田神宮編/荊木美行・遠藤慶太〔書誌解説〕/木田章義・大槻信〔訓点解説〕/渡辺滋〔料紙解説〕/野村辰美・福井款彦〔熱田社史〕
揃本体120,000円+税〔分売可〕

日本書紀全30巻のうち冒頭15巻(巻11欠)所収、うち7巻が最古。墨朱濃淡・料紙の質感等、原本の様態を精緻に再現。書誌・訓点・和歌・料紙など、原本調査をふまえた多角的な視点からの解説を収録。原本の実像に迫る。


◆その他の新刊はこちら
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books?categ=10000


==================日本古書通信だより(2018年3月)=================

■少年二宮金次郎像の変容【日本古書通信 編集長だより27】

「昨年の「日本古書通信」10月号に「二宮金次郎伝について」を執筆したが、その後も様々な文献が集まってきて、興味が尽きない。中でも、日本文化研究センターの井上章一氏が、かつて小学校によくあった「負薪読書」二宮金次郎像の原型である幸田露伴『二宮尊徳翁』(明治24)の小林永興の折り込み口絵の参考図が、ジョン・バンヤン『天路歴程』の荷を負い手に杖と聖書を持つ「基督者」の表紙絵(ホワイト訳・基督教書類会社・第三版)であると推測し、同時に明治初期に邦訳された『天路歴程』各版の図版も数点あげている(『ノスタルジック・アイドル二宮金次郎』新宿書房・1989。あるいは、日文研叢書16集「日本人の労働と遊び・歴史と現状」収録第九章「勤労と勉学の図像学―二宮金次郎像の盛衰をめぐって」)。…」
(続きはこちら)https://company.books-yagi.co.jp/archives/4555


■「日本古書通信」3月号(83巻3号)3月14日発売 定価720円(送料78円)

3月号主要目次

本と人
明治大正 持続する書物1 土井晩翠『天地有情』 多田蔵人
実事ありやなしや 須加子と文海         堀部功夫
編集者矢牧一宏について             川口秀彦
土井虎賀寿著書目録               樽見 博

連載
田中美知太郎戦中戦後書誌2           俊野文雄
国会図書館デジコレで読む古文書3        大沼宜規
雑誌「露西亜評論」について(10)        配島亘
小村雪岱の知られざる雑誌表紙絵7        真田真治
本卦還りの本と卦 131           出久根達郎
21世紀古本屋の肖像86 ナインブリックス   古賀大郎

その他


明治大正 持続する書物(一) 土井晩翠『天地有情』(多田蔵人)より

明治大正の文学書のうち、(ほぼ)同じ形で長い間重版を続けた本はあまり多くない。造本の変遷をかいくぐるように出版されたこれらの本を取りあげながら航跡をたどってみることで、一つの本の形が一定期間持続したこと――あるいは、持続してしまったこと――の意味を考える。この一五〇年を、そういうふうに振りかえるやりかたはあって良いのではないか。少し大げさに考えればそれは、文学史を短い流行の交代として見るのではなく、もっと息の長い深層の動きに目を向けてみる試みにも繋がりうるかもしれない。

https://company.books-yagi.co.jp/archives/news/4519



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八木書店メールニュース 2018/03/30〔第35号〕
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