八木書店出版物メールニュース

八木書店出版物メールニュース 2017年11月29日号〔30号〕

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イベント情報


『熱田本 日本書紀』ご購読者全員に特製カレンダーをプレゼント


『〔高精細カラー版〕熱田本 日本書紀(全3冊)〔重要文化財〕』ご購読者のみなさまへ、もれなく2018年八木書店特製カレンダー『熱田神宮 名宝選』(非売品)をプレゼントいたします。【期限:2018年3月末日まで】


三種の神器の一つ、草薙の剣を祭る古社・熱田神宮に伝わる名品の数々。衣装、刀剣、舞楽面、蒔絵箱など、掲載する図版すべてが国宝・重要文化財に指定されております。小社で刊行いたします高精細カラー版『熱田本 日本書紀』もその一つで、重要文化財に指定されております。

 

 

学会出店情報

 

八木書店は下記の日程で学会に出展予定です。
書籍の展示販売のほか、近刊書の内容見本などを多数
ご用意しております。
学会にお越しの際には、お気軽にお立ち寄りください。

【12月3日(日)】
・芸能史研究会東京大会(於:二松學舎大学九段キャンパス)
学会詳細:http://www5b.biglobe.ne.jp/~geinoshi/tokyoreikai.html

【12月9日(土)・10日(日)】
・歌舞伎学会(於:早稲田大学・小野講堂)
学会詳細:http://blog.goo.ne.jp/kabukiga02

 

新着コラム


五〇〇万円の大口

【紙魚の昔がたり16】(弘文荘反町茂雄と創業者八木敏夫の対談)

「(八木) それと同時に、松坂屋時代の、子規よりももっと大きな思い出は、久原文庫のことです。現在の大東急文庫の基礎になっている大蒐集ですが、当時すでに久原家の都合で、所有権は親戚の藤田家に移っていて、現物は京都大学に寄託してありました。この頃、二十二年かと思いますが、藤田さんの方でお金が入り用で、売りたいという話がありました。その時分の金で、確か五〇〇万でした。五〇〇万という金は、とても大きな金で、どこでも出来なかった。
 (反町) あのことは、私も到底忘れられない。藤田さんは、五島慶太さんに買わないかって勧めたんです。久原と藤田は、古い親戚。久原は、ご承知のように大実業家で、後には政治家になって、政友会の総裁になりました。藤田は財閥の藤田の家です。藤田家と五島家も姻戚でした。[…]

 

新刊案内

【11月20日刊】
史料纂集古記録編 第192回配本 中臣祐範記3(全3冊・完結)

春日大社60次式年造替記念出版。春日社社司中臣祐範の日記、初の全文翻刻!
慶長3年(1598)から元和9年(1623)にいたる計21冊、初の全文翻刻。春日社のみならず、近世初期の大和国における政治経済史、近世初期の文芸を知る重要史料。


春日大社編/中臣祐範記研究会(大宮守友・川崎佐知子・神津朝夫・千鳥祐兼・幡鎌一弘・松村和歌子)校訂
本体15,000円+税

 


【11月25日刊】
尊経閣善本影印集成60 小右記5〔長和五年(1016)・寛仁元年(1017)重要文化財〕

平安時代中期の公卿、藤原実資(957?〜1046)の日記を高精細カラー版で初影印。
著者の出自と政治的位置とに伴う情報の豊かさと正確さ、それを記録する意欲の強さと表現能力の高さを兼備し、貴族の日記として代表的であるだけでなく、平安中期の基本的な史料として貴重。
政治・儀礼・社会・家族・宗教・文化などの実態を知る最高の史料。


前田育徳会尊経閣文庫編 本体33,000円+税

 


【12月15日刊予定】
〔高精細カラー版〕
熱田本 日本書紀(全3冊)

日本書紀全30巻のうち冒頭15巻(巻11欠)所収、うち7巻が最古。墨朱濃淡・料紙の質感等、原本の様態を精緻に再現。書誌・訓点・和歌・料紙など、原本調査をふまえた多角的な視点からの解説を収録。原本の実像に迫る。

熱田神宮編/熱田神宮編/荊木美行・野村辰美・福井款彦・遠藤慶太・木田章義・大槻信・渡辺滋解説 揃本体120,000円+税〔分売可〕

【フルカラー8頁の詳細な内容見本が出来あがりました】
実際の仕上がり・サイズ・用紙で印刷した本文見本にくわえ、解説執筆者が語るみどころ、製作工程の図解など、見所満載です。
無料で送付いたしますので、小社までお名前、ご住所、電話番号を明記の上、本メールに返信ください。
*webでご覧になれます(PDFファイル・約2メガ)。
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/c9784840622165.pdf

 


その他の新刊・近刊情報

【10月24日刊】
新天理図書館善本叢書 第12巻 世俗諺文 作文大躰〔第2期3回配本〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/485
天理大学附属天理図書館編
〔解題〕後藤昭雄〔訓点解説〕山本真吾
本体30,000円+税

【10月10日刊】
国造制・部民制の研究
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2168
篠川賢・大川原竜一・鈴木正信編著
本体10,000円+税

【8月5日刊】
梁塵秘抄詳解 神分編
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2144
法月敏彦著
本体13,000円+税

 

日本古書通信だより(2017年11月)

芭蕉師走の一句と朔太郎【日本古書通信 編集長だより23】

「芭蕉、四十六歳元禄二年師走の句に
  何にこの師走の町へ行く鴉
という句がある。今栄蔵著『芭蕉年譜大成』(平成6年、角川書店)によれば、元禄二年十二月大津・膳所滞在中の四句の一つ、同三年一月二日荷兮宛書簡中の二句の一つ、同三年一月十七日万菊丸宛の書簡中の六句中の一句として挙げられている。成書への初集録は『花摘』(元禄三年)である。
 万菊丸宛書簡は、音信不通となっている杜国を心配した心情溢れる内容で胸を打つ。名古屋の富裕な米商杜国は、貞享二年、信任を得ていた藩主の御蔵米に関し国禁の思惑売買をして伊良子へ追放の身となっていた。同四年十一月、芭蕉は越人を誘い落魄の杜国を訪うている。その折の模様を、故大礒義雄先生が当社の豆本『俳人のいる風景』(平成9)で描いておられる。岡崎在住の先生の心の籠った名編であった。万菊丸への書簡はその後の杜国をおもってのもので、収められた六句はいずれも名句である。
  菰をきて誰人います花の春
  初時雨猿も小蓑をほしげなり
  初雪に兎の皮の髭つくれ
  雪かなしいつ大仏の瓦葺き
  長嘯の墓もめぐるか鉢たたき[…]」

日本古書通信 11月14日発売
定価720円(送料78円) 

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八木書店メールニュース 2017/11/29〔30号〕
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