八木書店出版物メールニュース

八木書店出版物メールニュース 2017年6月30日号〔23号〕

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イベント情報

あの作家は●月生まれだった<7月編>

今月ご紹介する作家は、柳田国男・谷崎潤一郎・吉野秀雄の3名です。


●柳田国男(やなぎた くにお)

明治8年7月31日(一八七五)生
昭和37年8月8日(一九六二)没

民俗学者、詩人。兵庫県生。東京帝国大学法科大学政治科卒。旧姓松岡。国文学者井上通泰の実弟。農商務省等の官吏を経て、東京朝日新聞社客員となる。森鴎外・田山花袋らと交流があり、抒情詩人として期待されたが、次第に民間伝承の研究へ進み、民俗学の理論・方法論を模索する。日本民俗学を近代科学として定着させた指導者の一人。著作として「遠野物語」「桃太郎の誕生」「海上の道」等。


●谷崎潤一郎(たにざき じゅんいちろう)

明治19年7月24日(一八八六)生
昭和40年7月30日(一九六五)没

小説家。東京市日本橋区蛎殻町生。東京帝国大学文科大学国文科中退。第二次「新思潮」に参加し、耽美主義・悪魔主義的な作品を発表。関東大震災を機に関西へ移住してからは、伝統的な日本美に主題を求めた。その作風は時代と共に移り変わるも、通俗性と芸術性を合わせ持った純文学作家として、晩年まで旺盛な執筆活動を続けた。代表作として「春琴抄」「痴人の愛」「細雪」「鍵」等。


●吉野秀雄(よしの ひでお)


明治35年7月3日(一九〇二)生
昭和42年7月13日(一九六七)没

歌人、書家。群馬県高崎市生。慶応義塾大学経済学部中退。号艸心。会津八一師事。実家は織物問屋の吉野藤。生涯を闘病の内に過ごすも、鎌倉に没するまで意欲的に作歌を続けた。歌集として「寒蝉集」「苔径集」等。一人目の妻はつとは死別。二人目の妻登美子は八木重吉の未亡人。

新着コラム


一人でも多くの人に読まれる学術書を目指して

国文学研究資料館名誉教授 武井協三

「『歌舞伎とは いかなる演劇か』という本を、八木書店より刊行していただくこととなった。これは、初期の歌舞伎の実態を解明することにより、歌舞伎という演劇の本質に迫ろうとした書物である。
本書は、研究者のみにとどまらず、評論家や演劇人、さらには演劇に興味を持つ一般の方々をも、読者として想定している。収録した110余点の図版が、内容の理解を助けてくれるだろう。また、ことさらに難渋な研究的表現も、できるだけ回避している。 […]」

 

新刊案内

【6月26日刊】歌舞伎とは いかなる演劇か

かぶき者・当代性・断片性・好色性・饗宴性・女方・見立て
七つの視点から歌舞伎の本質に迫る


A5判・本体8,800円+税
武井協三著

 


武井協三の著書はこちら!

 

■【武井協三著書その1】若衆歌舞伎・野郎歌舞伎の研究〔オンデマンド版〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/6
武井協三著
A5判・並製・カバー装・548頁
本体17,000円+税

■【武井協三著書その2】図説 江戸の表現―浮世絵・文学・芸能―
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/1436
国文学研究資料館編
B5判・上製・カバー装・352頁
本体12,000円+税

■【武井協三著書その3】図説 「見立」と「やつし」―日本文化の表現技法―
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/1450
国文学研究資料館編
B5判・上製・カバー装・262頁
本体9,800円+税

■【武井協三著書その4】歌舞伎の狂言―言語表現の追究〔オンデマンド版〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/4
鳥越文蔵編
A5判・並製・カバー装・480頁
本体15,000円+税


日本古書通信だより(2017年7月)


橋口侯之介 「和本の管理―江戸の本屋に学ぶ」より

7月号:7月14日発売
定価720円(送料78円)

江戸時代の本屋の実情を知る格好の史料が残されている。寛永期から続く伝統ある京都の書林・風月庄左衛門が書いた明和九年九月(1772)から一年三ヶ月ほどの日記『日暦』である。そこから見えてくるのは、江戸時代の本屋は現代の出版社のように間断なく新本を出し続けるのとは違い、古本・唐本など広範な品物を商品として扱っていたことである。むしろ大きく収益にかかわっていたのは古本部門だった。
この日記は図書館学者の弥吉光長氏が元若村春和堂店主で収集家の若林正治氏の所持していた原本をもとに「日本古書通信」(通巻525〜533、昭和48年)で翻刻して紹介したのがはじめである。後に同氏の『未刊史料による日本出版文化1』や『江戸時代の出版と人』(ゆまに書房、昭和63年)などに再録されている。生の史料としての本屋の日記は非常に少ないので、この記録は本屋の日常的な活動ぶりがわかって興味深い。この原本は現在行方不明とのことだが、ご存知の方がおれたら情報をお寄せいただきたい。 […]

―続きは7月号でどうぞ―

【主要目次】
和本の管理―江戸の本屋に学ぶ (橋口侯之介)
『正訳源氏物語 本文対照』の完結にあたって (中野幸一)
嵯峨本『方丈記』のこと(下) (森上 修)
島崎藤村と『処女地』 (大木志門)
本卦還りの本と卦123 本のセリ (出久根達郎)
古本屋散策184 岩崎徹太と岩崎書店 (小田光雄)
大東亜学術協会の雑誌『学海』 (樽見 博)
その他


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八木書店メールニュース 2017/6/30〔23号〕
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