11月号:11月15日発売
定価720円(送料78円)
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既報の通り「日本古書通信」11月、12月号で「作家と女性雑誌」を特集する。
取り上げる雑誌と執筆者は以下の予定である。
11月号
『婦人公論』と室生犀星(九里順子)
『婦女界』と菊池寛(掛野剛史)
『婦人戦旗』・『働く婦人』と中野鈴子(大崎哲人)
『婦人之友』と徳田秋聲(薮田由梨)
12月号
『新女苑』と林芙美子(浦野利喜子)
『婦人倶楽部』と三島由紀夫(武内佳代)
『日本女性』と宮本百合子(秦重雄)
7月号から10月号までの関東大震災特集からの関連で企画したもので、出版産業の復興と隆盛のなか文学の需要層も拡大、その要望に応えるべき通俗小説の発表媒体となった女性雑誌の役割を探るものだ。勿論、通俗・娯楽的なものばかりでなく、封建的な枷からの解放と自由を希求する女性を読者対象とするものでもあった。その点で、他にも取り上げるべき女性誌は多いだろうと思う。[…]