八木書店出版物メールニュース 2020年12月4日号〔第58号〕

 このメールは、イベント情報や、コラム、八木書店出版物の刊行案内、『日本古書通信』の案内などを定期的にお届けいたします。小社メールニュースにご登録いただいた方、および以前名刺を交換させていただいた方、小社書籍をご購入いただいた方などにお送りいたします。
 以後、メールニュースの送付を希望されない方は、お手数ですが下記リンクより登録の解除をお願い申し上げます。
登録解除はこちらから
バックナンバーはこちら

イベント・ニュース

2021年カレンダー「天理図書館の至宝」プレゼントいたします(送料ご負担84円切手×2枚)

2021年八木書店特製カレンダー(非売品)を作製いたしました。 高精細カラー版「新天理図書館善本叢書」の完結(来春2月)を記念し、全36巻の中から選りすぐりの名品を掲載しています。


Yahoo ニュース 誕生1300年! 日本最初の正史・日本書紀はいかにして読み継がれてきたか?

遠藤 慶太ほか編『日本書紀の誕生: 編纂と受容の歴史』 河内春人による本文抜 


『梁塵秘抄詳解 神分編』の紹介記事がYahooニュース、ALLREVIEWSに掲載

 


速報! 新出『春雨物語』羽倉本の影印刊行(2021年5月予定)

 


週刊読書人特集「カラー版で味わう連歌・西鶴の名品」掲載、ウェブ公開!

 


400年前に話されていた日本語の実態とは?―『リオ・デ・ジャネイロ国立図書館蔵 日葡辞書』白井 純による自著解説

 

新着コラム

京都の平瀬家本を買う 村口四郎 【諸名家の宝庫を渉猟する3】

村口書房主 村口四郎氏

 


室町前・中期における伊勢神宮の日々の営みを記した書
比企貴之

このたび刊行した『氏経卿神事記〈史料纂集 古記録篇〉』は、15世紀前半から末期にかけての伊勢神宮(内宮)の禰宜のひとりである荒木田(藤波)氏経という人物が記した古記録の翻刻の第2冊(完結)である。

  『氏経卿神事記』には、内宮の年中諸祭儀を奉仕する日々の様子、そして殿舎の状況や宮域の様子など内宮の歴史的景観にもかかわるような記述があるほか、門前町ともいうべき宇治(現在“おはらいまち”として賑わう一郭を含めたその近隣域)の市井の風景や伊勢神宮周辺域一帯の政治的情勢にまでおよぶ。[…]

 

太閤検地と兵農分離 中世〜近世のはざまで―土着武士は、いかに動いたか?
神田千里

「井戸村家文書」は長浜市歴史博物館に所蔵される、近江国坂田郡箕浦村の土豪井戸村家に伝来した文書群である。昭和10年代に原文書、及びそのうち330余通を筆写収録した『歴代古書年譜』三冊が共に市井に流出してしまった。滋賀県文化財保護審議会委員であった中村林一氏(故人)の努力で『歴代古書年譜』と原文書数十点が購入・収集され、長浜市に寄贈され現在に至った。[…]
 

リオ本『日葡辞書』の発見
白井純・広島大学大学院准教授

キリシタン版は、16世紀後半から17世紀初頭にかけて日本で宣教活動を行ったイエズス会がヨーロッパから持ち込んだ金属活字印刷機によって出版した現存30余点の文献である。『日葡辞書』(1603-04年長崎刊)はイエズス会の日本語学習の成果を象徴する辞書で、32,000語に及ぶ日本語見出し語にポルトガル語で注釈を付し、当時の日本語や日本文化だけでなく、ポルトガル語の資料としても特筆すべき価値をもつ。[…]
 

オンライン授業に国立国会図書館電子展示会の活用を!
浜田久美子

新型コロナウィルスの感染が拡大するなか、多くの学校がオンライン授業を余儀なくされるであろう。教員は経験のないオンライン教材を短期間で作成しなければならない。そこで、大学、高校での授業に活用できるウェブサイトとして、国立国会図書館の「電子展示会」を紹介したい。 電子展示会はインターネットで自由に閲覧で […]
 

新刊案内

【12月20日刊行予定】日本古代の文書行政―正倉院文書の形成と復原―

矢越葉子著
本体8,000円+税
文書はどのように作成・保管されたのか
律令国家を動かした文書行政の実態や、正倉院文書の作成から保管に至る史料群の形成過程、さらに中国・敦煌文書との比較から、日本の文書行政の特質を解明



【12月20日刊行予定】史料纂集古記録編 第209回配本 花月日記1

岡嶌偉久子・山根陸宏校訂
本体予価16,000円+税
江戸幕府老中、松平定信(1758〜1829)の晩年の日記。白河藩主致仕の日をもって起筆、以後逝去の前年までの日記



【12月24日刊行予定】新天理図書館善本叢書36 蕪村集 2

天理大学附属天理図書館編・〔解題〕牛見正和
本体32,000円+税
【高精細カラー版】
未知の212句が含まれていることが判明し、各紙で大きく報道されました江戸時代中期の俳人蕪村『夜半亭蕪村句集』。天理図書館に近年所蔵された新発見資料を初公開。



【10月15日刊行】日本古代の都城と交通

中村太一著
本体9,800円+税
列島古代の交通や流通を分析し、人・モノ・情報が集中する都城のシステムと古代社会を解明



【2021年3月刊行予定】キリシタン版 日葡辞書の解明

中野遙著
本体予価10,000円+税
日葡辞書を利用する上で必要な知識を徹底解説。図版多数 



【11月20日刊行】史料纂集古記録編 第208回配本 守光公記2

中世公家日記研究会校訂(鶴崎裕雄・湯川敏治・森田恭二・柴田真一)
本体予価18,000円+税
戦国期の武家伝奏、広橋守光の日記!



【11月25日刊行】尊経閣善本影印集成71 公秀公記・実隆公記・建治三年記〔第九輯 鎌倉室町古記録〕

前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康/〔解説〕尾上陽介・末柄豊・高橋典幸
本体35,000円+税
実躬の子が記した鎌倉時代後期の記録「公秀公記」、具注暦の表裏に書かれた自筆原本「実隆公記」、鎌倉幕府の評定衆で問注所の執事の公務日記「建治三年記」を収録  



【10月24日刊行】新天理図書館善本叢書33 西鶴自筆本集

天理大学附属天理図書館編・〔解題〕大橋正叔
本体33,000円+税
【高精細カラー版】『好色一代男』をはじめ浮世草子の作者と知られる俳諧師・西鶴晩年の名品『西鶴独吟百韻自註絵巻』をはじめ、句集、自画賛、短冊、書簡等の自筆資料を収録



【8月25日刊行】尊経閣善本影印集成73 外記日記(新抄)2・享禄二年外記日記〔第九輯 鎌倉室町古記録〕

前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康/〔解説〕遠藤珠紀
本体37,000円+税
記録類が少ない鎌倉時代後期の政治史を知る「外記日記(新抄)」や、文書行政の実務に携わる外記が筆録した「享禄二年外記日記」を収録

〔関連コラム〕
図版を多数まじえた、書き下ろしコラム公開。
遠藤珠紀「透過光撮影で読み解く紙背文書 『外記日記 新抄』の見どころ 記録が少ない鎌倉時代後期の政治史を知る」
https://company.books-yagi.co.jp/archives/5751



【8月24日刊行】新天理図書館善本叢書31 連歌巻子本集 1

天理大学附属天理図書館編
本体35,000円+税
室町から江戸時代にかけて成熟した「座の文芸」の精髄を高精細カラーで複製!


【8月10日刊行】史料纂集古記録編 第207回配本 氏経卿神事記2(全2冊)

野村朋弘・比企貴之校訂
本体15,000円+税
伊勢神宮・内宮の正員禰宜であった荒木田氏経の日記を、近世以来の書写の系統を考証し、復元して翻刻。


【7月22日刊行】史料纂集古文書編 第50回配本 井戸村家文書2(全2冊)

神田千里・白川部達夫校訂
本体15,000円+税
近江国坂田郡箕浦の土豪、井戸村家に伝存した文書群を校訂・翻刻


【6月25日刊行】史料纂集古文書編 第49回配本 井戸村家文書1(全2冊)

神田千里・白川部達夫校訂
本体15,000円+税
近江国坂田郡箕浦の土豪、井戸村家に伝存した文書群を校訂・翻刻


【7月15日刊行】キリシタン世紀の言語学ー大航海時代の語学書ー

丸山徹著
本体12,000円+税
キリシタン版のことば、ポルトガル語からのアプローチ


【6月24日刊行】新天理図書館善本叢書34 芭蕉集 自筆本・鯉屋物

天理大学附属天理図書館編
本体32,000円+税
芭蕉生前に描かれた「奥の細道行脚之図」を口絵に掲げ、紀行文、句集、書簡などの自筆資料6点、鯉屋物と称される芭蕉関係資料35点をすべて収録。


【6月20日刊行】中世天皇家の作法と律令制の残像

中世に残された古代律令制の実像とは?
朝廷と室町幕府のあらたな関係を提示

久水俊和著
本体7,000円+税

〔関連コラム〕
中世の支配者は幕府だけではない!?
中世国家の運営を担う「天皇」と「太政官」
久水俊和
https://company.books-yagi.co.jp/archives/6624

〔本文試し読み〕
序章・目次・索引
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/d9784840622394.pdf



【5月30日刊行】尊経閣善本影印集成69 実躬卿記3〔第九輯 鎌倉室町古記録〕

文書・暦・歌合など、様々な紙背を利用して書かれた自筆日記
「実躬卿記」三〔所収〕嘉元元年〜同二年(1303〜1304)

前田育徳会尊経閣文庫編〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康
本体36,000円+税

〔関連コラム〕
高精細カラー版で読む中世公家の自筆日記 『実躬卿記』の見どころ
菊地大樹
https://company.books-yagi.co.jp/archives/6203



【5月25日刊行】鎌倉僧歴事典

武家の都・鎌倉で活動した鎌倉時代の僧侶949名の経歴を知る人名事典。中世鎌倉を知るための必備の書

永井晋編
本体12,000円+税

〔関連コラム〕
鎌倉仏教史の空白を埋める事典(永井 晋)
https://company.books-yagi.co.jp/archives/6572



【4月25日刊行】松浦党関係史料集5

佐賀県松浦地方に土着繁栄した嵯峨源氏の子孫を称する松浦党に関係する残存史料を編年で収録

村井章介編
本体18,000円+税



【4月24日刊行】新天理図書館善本叢書35 蕪村集 1

室町から江戸時代にかけて成熟した「座の文芸」の精髄を高精細カラーで複製!

天理大学附属天理図書館編
本体36,000円+税



【4月25日刊行】日本古代の記憶と典籍

古代人の「記憶」はどのように形成されたのか
史書・系譜・説話・詩歌集など多様な典籍を検討し、その編纂者と受容者との間で共有・更新される「情報」と「記憶」に注目し、氏族秩序の形成過程に迫る意欲作

長谷部将司著
本体9,000円+税

〔関連コラム〕
新たなメディア環境への試行錯誤(長谷部将司)
https://company.books-yagi.co.jp/archives/6476


〔試し読み(目次・索引)〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/d9784840622363.pdf



【4月15日刊行】日本古代の親子関係―孝養・相続・追善―

親の世話をするのはだれか。なぜ、親の供養を行うのか。
古代・中世前期の親子の精神面を読み解き、王権の変質過程、「家」観念の成立、土地の権利意識の変遷など重要な論点を提示した、新たな王権・家族史研究

岩田真由子著
本体10,000円+税

〔関連コラム〕
古代中世の老後・死後と財産相続(岩田真由子)
https://company.books-yagi.co.jp/archives/6418


〔試し読み(目次・索引)〕
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/d9784840622356.pdff

 


【4月3日刊行】新訂増補 弁官補任1

全面的な改訂を行い、待望の新訂増補版刊行!

飯倉晴武・田島 公編
本体15,000円+税



【3月31日刊行】近代歌舞伎年表 名古屋篇14 大正14年〜大正15年

 

歌舞伎を中心とした周辺芸能をも含む正確精細な年表

国立劇場近代歌舞伎年表編纂室編
本体19,000円+税



【3月31日刊行】リオ・デ・ジャネイロ国立図書館蔵 日葡辞書

2018年、中南米大陸ブラジルで初めて発見された日本のキリシタン版辞書を、高精細・原寸カラー版で初公開!
400年前の日本・ポルトガルの言語を知る最重要資料

エリザ・タシロ/白井純編
本体60,000円+税



【3月25日刊行】定家本 源氏物語 若紫

驚愕の新出資料! 高精細原寸カラー版で初公開! これまで知られていなかった新出定家本の全貌が明らかに!

【監修】大河内元冬/【解題】藤本孝一
本体25,000円+税


日本古書通信だより(2020年12月)

「日本古書通信」12月号(85巻12号)12月14日発売

定価750円(送料79円)

主要目次
特集
八木書店 近代日本文人葉書3
季村敏夫 詩人受川三九郎そのほか
田坂憲二 大佛次郎『丹前屏風』について
武内佳代 三島由紀夫と『婦人倶楽部』ふたたび
真田幸治 小村雪岱の知られざる雑誌表紙絵23
岡崎武志 昨日も今日も古本さんぽ120
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集13
小田光雄 古本屋散策223
その他 本と人

【戦前の「内容見本」抄―書架蔵のコレクションから(竹居明男)より】
内容見本の性質上、多くは保存されない一方で、入手は偶然の機会にたよらざるを得ず、網羅的収集は難しい。そのためもあって、内容見本類を、ある程度まとまった形で論じた書物は、紀田順一郎氏の『内容見本にみる出版昭和史』(本の雑誌社、1992年)が唯一であり(のち1998年に、一篇を追加して『紀田順一郎著作集』第8巻に再録)、今も私の愛読書の一つである。
ところが令和改元の年に至って、国文学者の長坂成行氏が、昭和40年代後半から平成年間に発行された国文学関係の内容見本の詳細なる解題を収録した大著『内容見本に見る昭和・平成の国文学関係書』(私家版。「内容見本関係文献抄」も掲載)を刊行された。続いて古書肆梁山泊店主島元健作氏が『戦前版内容見本書影輯成』(『書砦』第49号)を発刊され、小冊子ながら昭和20(1945)年以前の内容見本の書影460点余(ごく一部重複がある)をオールカラーで掲載された。
私も、大学生時代の昭和40年代後半から今日に至るまでの半世紀に、新刊書店(無料配布)を中心に、古書店や古書市等でも収集を心がけてきたが、数年前に京都下鴨の古本祭会場にて約千数百点(大正〜昭和30年頃中心)を一括購入し(ただし表紙欠落品が少なくなかった)、最近にも、懇意の古書店から、処分予定品を何度か譲り受ける機会に恵まれ、コレクションは一気に充実してきた。
そこで小稿では、島元健作氏の右記冊子に準拠し、同じく昭和20年以前の架蔵内容見本類から、同冊子には掲載されていないもの(同一叢書でも、巻数や表紙の異なるもの、普及版・増補版等の発行に際しての異版等も)約550点(2020年8月現在)を順次列挙・紹介していきたいと思う。




【お知らせ】
本誌は来年3月号で通巻1100号を迎えます。それを記念して、八木書店古書部が30年間に亘って蒐集してきた、近代文人の葉書1700名1700枚を全て画像付きの販売目録を兼ねた記事として、本年8月号より3年間に亘り掲載していくことになりました。講談社『日本近代文学大事典』人名索引に掲載された文人を五十音順に掲載していきます。
ネットでの公開販売はなく、本誌定期購読者のみへの販売となります。
連載を保存することで、近代文人筆跡の参考文献となります。この機会に定期購読の契約をお勧めいたします。


Facebook
Twitter

八木書店出版物メールニュース 2020年12月04日号〔第58号〕
発行:(株)八木書店 出版部 https://catalogue.books-yagi.co.jp/
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-8 Tel. 03-3291-2961 Fax. 03-3291-6300
E-mail:pub@books-yagi.co.jp Twitter: http://mobile.twitter.com/yagisyoten

お問い合わせは本メールにご返信ください
Ccopyright © 八木書店 All Rights Reserved.