八木書店出版物メールニュース 2019年12月25日号〔第53号〕

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イベント・ニュース

【講演会開催】新天理図書館善本叢書 第5期 刊行記念

高精細カラー版『新天理図書館善本叢書』第5期・連歌俳諧(全6巻)の刊行を記念して、 講演会を開催いたします。
https://company.books-yagi.co.jp/archives/news/6075

天理図書館に所蔵された名品の数々を中心に、中世から近世につながる連歌俳諧の見どころを、文学・歴史・美術の分野を横断し新たな視座で語る連続講座です。
ぜひご参加ください。

 

平成から令和へ。
2019年をふりかえって

平成から令和へ。2019年は皆様にとってどのような一年間だったでしょうか。
八木書店でもいろいろなことがありました。
この一年間を5つのトピックでふりかえります。

【トピック1】奈良絵本三昧!2度の展示会と講演会
【トピック2】平成から令和へ。節目の年に年号を学際的・国際的に扱う学術書を刊行
【トピック3】刊行から52年。史料纂集古記録編が通算200回配本突破
【トピック4】いろいろなメディアでとりあげていただきました
【トピック5】情報発信にチャレンジ

新着コラム

扇面古写経と因果経
【洒竹文庫及び和田維四郎氏9】

村口 その内で「訪書余録」に載っている「扇面古写経(44)」。これは大変高いもので、京都に居った時、久原さんからも電話で相談があって「奈良の橋井さんの入札に扇面古写経が出るから、あれを是非取るように」というお話でした。

 我々は「扇面古写経」は安いとは思っていないが、マア扇子一枚ですから二、三千円のものとしか思わないけれど、自分では判りませんから、京都の林(書画骨董商)さんにお願いしたところが、「あれは高うございますよ」「何だか知らんけれども、高くてもよいから取ってくれといわれたので、是非に」と申しまして、私は京都に泊って待っておった。……」

新刊案内

【12月25日刊行】史料纂集古記録編 第206回配本 経覚私要鈔11

長年にわたって、大乗院関係の史料と向きあってきた編者ならではの労作「経覚年譜」を収録。あわせて既刊『経覚私要鈔』1〜9の正誤・補訂も収載。


小泉宜右編
本体16,000円+税


【12月24日刊行】新天理図書館善本叢書29 奈良絵本集 7

伝本の稀な室町末期から江戸極初期までの逸品に加え、多彩な作品群の中から優品24点を精選し全8巻に収録!

高精細カラー版により、微細な色遣いが一目瞭然に!
[1]熊野の本地(室町末期写、二冊)〔解題〕石川透
[2]宝月童子(江戸前期写、二冊)〔解題〕齋藤真麻理


天理大学附属天理図書館編
本体33,000円+税


【12月15日刊行】近世演劇の享受と出版

本書収録の「浄瑠璃史における貞享二年」では新たな視座で従来説を覆す論を展開。
基本文献を捉え直した刺激的論文を多数収録。


大橋正叔著
本体11,000円+税



【好評既刊 6月10日刊行】近松浄瑠璃の成立

天理大学附属天理図書館の豊富な蔵書に接した著者が浄瑠璃本の出版過程に於ける近松の関わりから、座付き作者としての近松論を構築。


大橋正叔著
本体11,000円+税



【11月25日刊行】史料纂集古記録編 第205回配本 楽只堂年録8(全10冊予定)

徳川第5代将軍綱吉の側用人、柳沢吉保の公用日記!
〔収録〕宝永4年(1707)9月〜宝永5年(1708)12月


宮川葉子校訂
本体14,000円+税


【11月25日刊行】尊経閣善本影印集成68 実躬卿記2〔第九輯 鎌倉室町古記録〕

文書・暦・歌合など、様々な紙背を利用して書かれた自筆日記

鎌倉時代後期の公家、権大納言藤原(正親町三条)実躬(一二六四〜?)の日記。弘安六年正月〜延慶元年(一二八三〜一三〇八)正月までの自筆日記が現存する。亀山・後深草・後宇多院等による院政の時期に、廷臣として活躍する実躬の行動が記述されている重要史料。紙背にも文書・具注暦・仮名暦・歌合など多彩な記述を含む。

「実躬卿記」二〔所収〕永仁元年〜嘉元元年(1293〜1303)

前田育徳会尊経閣文庫編〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康
本体36,000円+税


【速報 2020年2月刊行予定】リオ・デ・ジャネイロ国立図書館蔵 日葡辞書

2018年、中南米大陸ブラジルで初めて発見された日本のキリシタン版辞書を、高精細・原寸カラー版で初公開!
400年前の日本・ポルトガルの言語を知る最重要資料

エリザ・タシロ/白井純編
本体予価60,000円+税

 

2019年に刊行した書目一覧

【12月25日】小泉宜右編『史料纂集古記録編 第206回配本 経覚私要鈔11』

【12月25日】天理大学附属天理図書館編『新天理図書館善本叢書29 奈良絵本集 7』

【12月15日】大橋正叔著『近世演劇の享受と出版』

【11月25日】前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康『尊経閣善本影印集成68 実躬卿記2〔第九輯 鎌倉室町古記録〕』

【11月25日】宮川葉子校訂『史料纂集古記録編 第205回配本 楽只堂年録8』(全10冊予定)

【10月25日】近藤剛著『日本高麗関係史』

【10月24日】天理大学附属天理図書館編『新天理図書館善本叢書28 奈良絵本集 6』

【9月20日】妙法院史研究会(杣田善雄・藤平寛田・弓場苗生子・三崎義泉)校訂『史料纂集古記録編 第204回配本 妙法院日次記25』

【8月25日】前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康『尊経閣善本影印集成72 外記日記(新抄)1〔第九輯 鎌倉室町古記録〕』

【8月25日】橋本政宣・岸本眞実・金子拓・遠藤珠紀校訂『史料纂集古記録編 第203回配本 兼見卿記7』

【8月24日】天理大学附属天理図書館編『新天理図書館善本叢書27 奈良絵本集 5』

【7月25日】坂本正仁校訂『史料纂集古記録編 第202回配本 護国寺日記5』(全5冊)

【6月28日】(公財)徳川黎明会 徳川林政史研究所編/深井雅海・川島孝一・藤田英昭校訂『史料纂集古記録編 第201回配本 源敬様御代御記録4』(全4冊)

【6月24日】天理大学附属天理図書館編『新天理図書館善本叢書26 奈良絵本集 4』

【6月10日】大橋正叔著『近松浄瑠璃の成立』

【6月5日】原道生監修・漆埼まり著『江戸歌舞伎長唄成立史』

【5月30日】高橋秀樹・櫻井彦・遠藤珠紀校訂『史料纂集古記録編 第200回配本 勘仲記6』

【5月25日】シリーズ刊行開始
前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康/〔解説〕遠藤珠紀・尾上陽介・川本慎自・菊地大樹・末柄 豊・高橋典幸・山家浩樹『尊経閣善本影印集成 第九輯 鎌倉室町古記録』(全10巻)
第1回配本:前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康『尊経閣善本影印集成67 実躬卿記1』

【5月20日】佐々木虔一・武廣亮平・森田喜久男編『日本古代の輸送と道路』

【4月30日】水上雅晴編/編集協力 高田宗平『年号と東アジア―改元の思想と文化―』

【4月24日】天理大学附属天理図書館編『新天理図書館善本叢書25 奈良絵本集 3』

【4月20日】奈良文化財研究所 独立行政法人国立文化財機構編『藤原宮木簡四』

【3月31日】国立劇場近代歌舞伎年表編纂室編『近代歌舞伎年表 名古屋篇13 大正12年〜大正13年』

【3月25日】明治大学広開土王碑拓本刊行委員会(吉村武彦・加藤友康・徐建新・吉田悦志)編『明治大学図書館所蔵 高句麗広開土王碑拓本』

【2月25日】宮川葉子校訂『史料纂集古記録編 第199回配本 楽只堂年録7』(全10冊予定)

【2月25日】金子修一著『古代東アジア世界史論考―改訂増補 隋唐の国際秩序と東アジア―』

【2月24日】天理大学附属天理図書館編『新天理図書館善本叢書24 奈良絵本集 2』

【1月15日】原道生著『近松浄瑠璃の作劇法〔オンデマンド版〕』

日本古書通信だより(2019年12月・2020年1月)

「日本古書通信」12月号(84巻12号)
12月13日発売

定価750円(送料79円)

12月号主要目次
石川 透「奈良絵本・絵巻の研究と収集3 浅井了意筆本について」
竹居明男「明治時代末期の奈良市での学校生活」
宮尾與男「江戸戯画とその周辺11」
廣畑研二「『林芙美子全文業―未完の放浪―』補遺」
真田幸治「小村雪岱装幀本一覧(3)」
樽見 博「荻原井泉水著書目録抄(下)」
小田光雄「古本屋散策 213」
出久根達郎「本卦還りの本と卦 152  パヴロフ」
その他
石川透「奈良絵本・絵巻の研究と収集(3)―浅井了意筆本について―」より
この天空の島のように見える絵は、『蓬莱山』の諸本によっては、二箇所に描かれていることもある。また、蓬莱の世界を描いた作品であるから、当然ながら不老不死の人物も多く登場する。『ガリバー旅行記』のラピュタの記述の周辺には、不死の人間がいることも記されており、やはり、この『蓬莱山』が関係するとみた方が良いであろう。

「日本古書通信」1月号(85巻1号)
12月28日発売

定価750円(送料79円)

1月号主要目次
川島幸希「極美本とは」
石川 透「奈良絵本・絵巻の研究と収集4−居初つな筆本について」
中島国彦「署名本という世界の奥深さ」
豊島正憲「能楽書蒐集の思い出1」
真田幸治「小村雪岱装幀本雑記4」
真田幸治「小村雪岱装幀本一覧(4)」
岡崎武志「昨日も今日も古本さんぽ111  熊本から福岡へ」
森  登「銅・石版画万華鏡 149 多色摺りと多色刷り」
小田光雄「古本屋散策 214 講談社「ロマン・ブックス」と鳴山草平「きんぴら先生」シリーズ」
出久根達郎「本卦還りの本と卦 153  津田分文庫」
その他
川島幸希 「極美本とは」より
およそ古本の世界で用いられる言葉で、「極美」ほど曖昧なものはない。古書目録に極美と書かれた本を注文したら痛み本が届き、ため息をついたり怒りを覚えた経験のある人も少なくないだろう。(略)古本のコンディションの評価は本来主観的なものだが、ある程度共通のルールがあった方が古本屋・客の双方にとってありがたいであろう。そのために、ここでは二つの点を挙げる。


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