定価750円(送料79円)
12月号主要目次
石川 透「奈良絵本・絵巻の研究と収集3 浅井了意筆本について」
竹居明男「明治時代末期の奈良市での学校生活」
宮尾與男「江戸戯画とその周辺11」
廣畑研二「『林芙美子全文業―未完の放浪―』補遺」
真田幸治「小村雪岱装幀本一覧(3)」
樽見 博「荻原井泉水著書目録抄(下)」
小田光雄「古本屋散策 213」
出久根達郎「本卦還りの本と卦 152 パヴロフ」
その他
石川透「奈良絵本・絵巻の研究と収集(3)―浅井了意筆本について―」より
この天空の島のように見える絵は、『蓬莱山』の諸本によっては、二箇所に描かれていることもある。また、蓬莱の世界を描いた作品であるから、当然ながら不老不死の人物も多く登場する。『ガリバー旅行記』のラピュタの記述の周辺には、不死の人間がいることも記されており、やはり、この『蓬莱山』が関係するとみた方が良いであろう。
「日本古書通信」1月号(85巻1号)
12月28日発売
定価750円(送料79円)
1月号主要目次
川島幸希「極美本とは」
石川 透「奈良絵本・絵巻の研究と収集4−居初つな筆本について」
中島国彦「署名本という世界の奥深さ」
豊島正憲「能楽書蒐集の思い出1」
真田幸治「小村雪岱装幀本雑記4」
真田幸治「小村雪岱装幀本一覧(4)」
岡崎武志「昨日も今日も古本さんぽ111 熊本から福岡へ」
森 登「銅・石版画万華鏡 149 多色摺りと多色刷り」
小田光雄「古本屋散策 214 講談社「ロマン・ブックス」と鳴山草平「きんぴら先生」シリーズ」
出久根達郎「本卦還りの本と卦 153 津田分文庫」
その他
川島幸希 「極美本とは」より
およそ古本の世界で用いられる言葉で、「極美」ほど曖昧なものはない。古書目録に極美と書かれた本を注文したら痛み本が届き、ため息をついたり怒りを覚えた経験のある人も少なくないだろう。(略)古本のコンディションの評価は本来主観的なものだが、ある程度共通のルールがあった方が古本屋・客の双方にとってありがたいであろう。そのために、ここでは二つの点を挙げる。