2月号主要目次
新連載
書肆聚精堂の刊行書・補遺―書架蔵三点
竹居明男
大正生れの二人の戯曲作家
川和 孝
北斎『東遊』に描かれた江戸の名所12 王子海老屋
鈴木淳
初版本蒐集の思い出 川島幸希さんに聞く2
旺文社文庫クロニクル3
田坂憲二
古書資料館の蔵書2 馬琴旧蔵の『世説新語補遺』
小此木敏明
パスポートと入館証 準備よし!2
川口敦子
昨日も今日も古本さんぽ100
岡崎武志
古本屋散策 203 松下嘉行と『世界推理小説大系』
小田光雄
本卦還りの本と卦 142 ジーヴス
出久根達郎
初版本蒐集の思い出より
司会 川島さんが初版本蒐集を目指し始めた高校時代はデパート展など古書即売会が盛んな時代ですね。
川島 その通りです。中でも僕のコレクター人生に決定的な影響を与えたのは、昭和五十二年の夏に三越本店で開かれた玉英堂と山田書店連合の古書展です。反町弘文荘主宰古書逸品展示大即売会を引き継いだものですが、目録を見れば分かるように、近代文学の初版本と限定本の展覧会でした。
塚田 三越の本店でやるというのも凄いですよね。ノルマも大きいでしょうから。
川島 しかも二店だから大したものです。高校二年生の時で、三越の商品券が使えると聞き、母から貰っていそいそと出かけました。
「日本古書通信」2月号(84巻2号)2月15日発売
定価720円(送料78円)