3月9日、小社で影印(写真複製)刊行の『源氏物語』2種について、国指定の重要文化財に指定されることが文化庁より発表されました。原本は「平成30年新指定国宝・重要文化財」展に出品されます。
会場:東京国立博物館本館
会期:4月17日(火)〜5月6日(日)
文化庁サイト(報道発表資料・PDFファイル)
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□報道発表資料 PDFファイル27頁より引用
「1 源氏物語行幸一帖 げんじものがたり みゆき
【所有者】国(文化庁保管)
【大きさ】縦22.6cm 横14.1cm
本帖は『源氏物語』54巻のうちの「行幸」巻の一帖で,藤原定家(1162〜1241)の監督の下に書写された原本に当たる。『源氏物語』の現存最古写本のひとつであり,巻末には定家の注釈である奥入がある。(鎌倉時代)」
□報道発表資料 PDFファイル28頁より引用
「1 源氏物語(池田本) 四十九帖 げんじものがたりいけだぼん
【所有者】学校法人天理大学(奈良県天理市杣之内町1050)
【大きさ】おおむね縦16.3cm 横15.7cm
本書は鎌倉時代後期の成立となる,藤原定家監督本系の『源氏物語』の写本である。内容は源氏54巻のうちの52巻(49
帖)であり,このうち48巻が成立当初のものである。奥入のある鎌倉時代写本として,これだけ多くの巻が残されている写本は他にはなく,『源氏物語』研究上,大変貴重なものであるため,重要文化財に指定する。(鎌倉時代)」
□源氏物語 池田本
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